研究助成プログラム
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財団からのお知らせ
情報掲載日:2025年6月12日
オンラインカフェミーティングについて
トヨタ財団の「研究助成プログラム」と特定課題「先端技術と共創する新たな人間社会」では、2025年7~8月にかけて、助成対象者向けのオンラインカフェミーティングを開催します。
2020年に「コロナ禍にも交流の場を」と始まったカフェミーティングは今回で第9期となります。本企画は助成対象者同士の交流を目的に開催しており、助成期間中の助成対象プロジェクト代表者のほか、プロジェクトメンバーの参加も可能です。各会のテーマに興味関心をもつさまざまな分野の研究者や実践者が集まり、少人数でカジュアルに行います。参加者からは、新しい気づきや出会いがあった、という嬉しい報告をいただいています。
初めに話題提供、続いて参加者による自由な意見交換という流れです。飲食自由ですので、ランチを召し上がりながらお気軽にご参加ください。
◆◆お申し込みはこちら◆◆ https://forms.gle/5YGrBudFJkijjPPE8
各会 定員6名程度
※お申込み多数の場合は、抽選とさせていただきます。
※キャンセルする場合は、事前にお知らせください。

第1回 7月17日(木)12時〜13時開催
〔申込締切:7月10日(木)〕
タイトル:市民科学で高知の歴史文化を残す・伝える―市民と研究者による資源情報プラットフォーム構築―
話題提供者:楠瀬 慶太 氏(高知工業高等専門学校ソーシャルデザイン工学科 准教授 助成番号:D22-ST-0006)
高知県で進む市民科学による文化資源継承の実践を紹介します。市民が集めた文化資源情報を研究者の支援で、HP上で公開。困難化する地域の歴史文化の記録継承を市民の力で実現していく取り組みです。
参考)https://www.toyotafound.or.jp/activity/joint/contribution/joint47_contribution04.html

第2回 7月24日(木)12時〜13時開催
〔申込締切:7月16日(水)〕
タイトル:雇用関係におけるプロファイリングはどのように規制されるべきか
話題提供者:劉 子安 氏(神戸大学大学院法学研究科 研究助手 助成番号:D24-ST-0015)
プロファイリングとは、データ解析によって個人の趣味や業務能力などを予測・分析する技術です。この技術は人事管理をさらに効率化する一方で、労働者のプライバシー権等を侵害するおそれもあります。この技術をどう規制すべきかは多くの国が直面する課題であり、今回はプロファイリングに規制を定めたドイツの新たな法案について紹介します。
第3回 8月5日(火)12時〜13時開催
〔申込締切:7月29日(火)〕
タイトル:医療AIの「人間らしさ」とは?医療現場で用いる対話型AIツールの「人間らしさ」尺度と倫理性を考える
話題提供者:小泉 志保 氏(京都大学大学院 医学研究科 社会健康医学系専攻 薬剤疫学分野 政策のための科学ユニット 特定助教 助成番号:D24-ST-0039)
米国の医療現場では既に対話型AIツールが患者の意思決定支援に活用され始めており、日本でも試用が始まっています。しかし、対話型AIツールの総合的な「人間らしさ」の尺度はこれまで明らかとされていません。この「人間らしさ」尺度の解明・開発と医療の現場で用いる際のAIの倫理性について論じたいと思います。