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JOINT43号 WEB特別版「エクスカーション02:かみいけぶくろ 探求と対話と 木賃文化ネットワーク」

かみいけぶくろ 探求と対話と 木賃文化ネットワーク

エクスカーション02

かみいけぶくろ 探求と対話と 木賃文化ネットワーク

かみいけ木賃文化ネットワーク

今回、4か所で開催したエクスカーションの2つ目は東京都豊島区で行われました。過去に助成対象となったメンバーを中心に、約10名の方が受け入れ団体となった「かみいけぶくろ探求と対話と木賃文化ネットワーク」の活動拠点を訪れました。ここではエクスカーション終了後のアンケートを元に当日の様子を振り返ります。

〈受け入れ団体情報〉

[助成プログラム]
2022年度 国内助成プログラム
[助成題目]
多様な若者が活き活きと社会参加できるまちづくり ―「わらしべワークプロジェクト」このリンクは別ウィンドウで開きます
[代表者]
山本直

かみいけ木賃文化ネットワーク
かみいけ木賃文化ネットワーク

<受け入れ団体コメント ◉ 山田絵美>

今回のエクスカーションは、全国の地域で活躍されている方たちが来る(しかも10名も!)ということで、一筋縄ではいかないだろうとドキドキしていました。単に活動紹介するだけでは勿体ない、翌日は成果報告会で頭を使うだろうから、五感が働くような時間が作れると良いのではと考えました。そこで、とにかく活動エリアの豊島区池袋の周辺地域を体感していただくコースを企画しました。

池袋の周辺は、東京の副都心であり、多国籍地域、サブカルの聖地、再開発エリアが混在し、その一方で住宅地がひしめき合うという地域です。池袋駅近くではアニメの聖地、中華街で食材店を楽しみ、電車に乗って板橋駅から滝野川へ。アートギャラリー、銭湯の見学を経て、本拠地の上池袋地域に移りました。最後に3つの木賃アパート・拠点「山田荘」「北村荘」「くすのき荘」を見学していただいて、ディスカッションという約4時間の長時間。詰め込みすぎたかなと思いましたが、皆さんそれぞれ心に刺さるポイントが異なっていたのは興味深かったです。

終了後の全体会で、「どこに中心があるか分からない、緩さが良かった」というコメントをいただきました。まさに池袋を象徴し、私たちの在り様をとらえた言葉で、とても嬉しかったです。皆さんの五感の筋トレになっていたら良いのですが、本当にお疲れさまでした!


<参加者コメント>

参加者コメント
※本特集参加者のコメントは開催後に行ったアンケートより抜粋し、適宜編集を加えたものです。コメントと掲載ページは対応していない場合もあります。ご了承ください。

かみいけぶくろ探求と対話と木賃文化ネットワーク

<POによるエクスカーション振り返りトーク>
かみいけぶくろ探求と対話と木賃文化ネットワークのケース


鷲澤 参加されたみなさんは、池袋駅周辺から板橋のほうへと、バスや電車を使ってたくさん移動されたようですね。「翌日の成果報告会では頭を使うだろうからこの日は五感が働くような時間を作りたい」という趣旨でプログラムを組み立てていただいたようです。

武藤 参加者から『どこに中心があるかわからない、緩さが良かった』と言ってもらえて、私たちの活動の理念が伝わっているようで嬉しかったとコメントにあります。

しかし実際に現地に行ってみるとディープな感じがありますし、だから地域との関係性を立体的に体感できるんじゃないかと思います。このプロジェクトは「看板のないお店」という感じがあって、特定のテーマにこだわらずいろいろな切り口で地域をとらえているユニークな団体ですよ(本誌37号参照 PDF )

公益財団法人トヨタ財団 広報誌JOINT No.43掲載(加筆web版)
発行日:2023年10月19日

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