公益財団法人トヨタ財団

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JOINT43号 WEB特別版「エクスカーション01:わらしべワークプロジェクト実行委員会」

わらし­べワークプ­ロジェクト­実行委員会­

エクスカーション01

わらしべワークプロジェクト実行委員会

わらしべワークプロジェクト実行委員会

今回、4か所で開催したエクスカーションの1つ目は東京都町田市で行われました。過去に助成対象となったメンバーを中心に、約6名の方が受け入れ団体となった「わらしべワークプロジェクト実行委員会」の活動拠点を訪れました。ここではエクスカーション終了後のアンケートを元に当日の様子を振り返ります。

〈受け入れ団体情報〉

[助成プログラム]
2021年度 国内助成プログラム
[助成題目]
多様な若者が活き活きと社会参加できるまちづくり ―「わらしべワークプロジェクト」このリンクは別ウィンドウで開きます
[代表者]
辻岡秀夫

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<受け入れ団体コメント ◉ 辻岡秀夫>

エクスカーションの受け入れ団体となり研修内容を検討したことで、自分たちの地域や取り組みについて他者から見るとどう映っているか、自分たちの強み/苦手な点や活動の特色をあらためて考えるいい契機となりました。

ディスカッションテーマは「持続可能な活動を行うための関係づくり」としました。当初は参加団体それぞれの取り組みの持続可能性に置き換えて話し合ってもらう形を想定していましたが、議論の多くは受け入れ団体(わらしべ)をどう継続させるといいかについてに焦点化されていたように思います。

限られた時間内で議論を深めるには結果的に同一の場面を設定した形で話せた方が議論が深まり、よかったのではないかと感じています(そこで出た意見や視点をそれぞれが持ち帰り自団体の取り組みに活かす形)。


<参加者コメント>

参加者コメント
※本特集参加者のコメントは開催後に行ったアンケートより抜粋し、適宜編集を加えたものです。コメントと掲載ページは対応していない場合もあります。ご了承ください。

<POによるエクスカーション振り返りトーク>

鷲澤PO
鷲澤PO

鷲澤 エクスカーション企画は今回初めての試みでしたが、ずっとやってみたいと思っていたことの一つです。現地を見てお互いに学び合う機会があまりないため、財団がハブになってそのような場を作りたかったんです。

武藤 実現できてよかったですね。とはいえ、年度末の開催は皆さんのご負担が大きすぎたかもしれません。事務局が2名なのでなかなか手が回らず、告知から開催まで十分な時間がなく、特に受け入れ団体の皆さんにはご迷惑をおかけしてしまいました。

鷲澤 今回受け入れにご協力いただいた団体は、都内近郊で事業をされている助成先にお願いして決めました。プログラムは財団からご提案した部分もありますが、基本的には受け入れ団体の皆さんに考えていただきました。

武藤PO
武藤PO

武藤 その際私たちからは、拠点で話し合うだけではなく、地域に出かけて地域の人たちとどう関わりながら活動をしているのかという点を見てもらって話し合ってほしいということをお願いしました。その結果、豊島と上池袋のチームは大雨の中1万歩以上歩いて見て回っていただいたようです。

鷲澤 今回の企画を終えて、ありがたいことに自分のところでも受け入れをしてみたいというお声も、いくつかの団体からいただいたので、不定期ながら今後も続けていくことができればと思います。今回は参加者が本当に集まるのかわからず、ギリギリまで事務局もバタバタしていたので、不安がいっぱいの中での開催となりましたが、懇親会でみなさんが楽しそうに交流されている姿を見て、思い切ってチャレンジしてよかったと感じました。

武藤 懇親会では、当日のエクスカーションから得たインスピレーションで言葉を決めてビンゴをしたのですが、景品は当日参加できない方々にもご提供いただいて全国各地の品物を集めることができ、ご好評をいただきました。さらなる工夫を重ねてまた開催できるといいですね。

わらし­べワークプ­ロジェクト­実行委員会

わらしべワークプロジェクト実行委員会のケース

鷲澤 受け入れ団体のアンケート回答の中に、「おばあちゃんの知恵袋のように知識を携えて、大丈夫だよ、みんな通った道だからね、と励ましに来てくださった」とありましたが、私たちとしてはここまで狙っていたわけではないので、うれしい副次効果でした。先進事例の視察は一般的ですが、現在進行形のプロジェクトを過去に助成を受けた方も見に行くというのは珍しいかもしれませんね。

武藤 コメントのひとつに「プロジェクトは誰のためのものか、プロジェクトを継続させることが目的になっていないか考えました」とありますが、これはとても大切な視点で、助成プロジェクトと団体が行っている活動や事業は時間軸や規模がイコールではなく、助成期間が終わっても助成での取り組みを含む活動や事業は続くわけで、助成金や助成期間は飽くまでも一区切りに過ぎません。

いろいろな時間軸の人が入り混じることで皆さんの原点や本質的なことに気づき合えるというのが大事なのかなと思います。

公益財団法人トヨタ財団 広報誌JOINT No.43掲載(加筆web版)
発行日:2023年10月19日

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