トヨタ財団のプログラムオフィサー(PO)は、助成先とのコミュニケーションをとても大事にしています。今年度の特集では、財団の助成活動に関わる「現場」をPOが訪問し、助成先等の関係者と交わした議論を、なるべくそのまま記事としてお届けする予定です。
今回の「現場」は、京都です。
技能実習生等に対する人権侵害、人口減少や労働力不足、あるいは物価上昇や円安等に関連して、日本の外国人労働者や外国出身住民についての報道を目にしない日はありません。そうした情報だけでなく、肌感覚として、職場、学校、近所のお店等で、観光客ではない外国人を見かける、あるいは接する機会が増えてきた方も多いのではないでしょうか。
コロナ禍において、外国人に関わる課題があらためて可視化され、同時に、各地域でさまざまな対応が手探りでなされました。その経験と反省から、何を活かしていけるのでしょうか。草の根のミクロの視点と、アジア全体を俯瞰するマクロな視点、さらに中長期の時間軸を持って、考えていきます。