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トヨタ財団について

ごあいさつ

会長ごあいさつ

2017年の年頭のご挨拶を申し上げます。古来、新年を迎えると、日本人は春の訪れがもたらす若々しい命の誕生を、心から寿ぎました。「めでたい(芽出たい)」という言葉には「春を迎え、新しい芽が出る」という意味もあるそうです。

昨年を振り返りますと、まさにその通りの新しい生命の躍動を感じる出来事がありました。皆さまもご承知のとおりのリオ・オリンピックにおける日本の大躍進です。日本選手団は、オリンピック史上最多の41個のメダルを獲得しました。また、リオ・パラリンピックにおいても、前回ロンドン大会のメダル数を上回る、24個のメダルを獲得しました。これは、2020年に開かれる東京オリンピック・パラリンピックに向けての大きな期待と希望につながります。大きな可能性を秘めた若者たちが日本に育ちつつあることを雄弁に物語っており、この若い生命の躍動は、必ずや、少子高齢化が進む日本社会に活気をもたらす原動力になることでしょう。

視線を国際社会に移しますと、不透明感が増しております。英国が国民投票の結果EUを離脱するという決断を下し、アメリカでトランプ氏が新大統領に選ばれたことに端的に見られるように、第二次大戦後の世界経済発展の原動力となってきた人、資金、情報の国境を越えた自由な移動と反対のベクトル-内向きの機運が多くの国で高まっています。背景には、格差拡大の中で、いわば取り残された労働者、中高年層、高齢者の大きな不満があると言われます。今後は、世代間、各所得階層間でのバランスのとれた「包容力のある社会」をどう実現していくかが、多くの国々での課題=チャレンジになると思われます。そうした中で、これからの未来を若い世代が担うことは自明のことであり、社会全体として次世代育成に力を注ぎ、閉塞感を超えて新たな展望が開けることをめざしていく必要があります。

トヨタ財団会長を拝命して以来、私どもが助成をさせていただいているプロジェクトの数々を大きな関心を持って見させていただいていますが、日本社会の至る所で若者たちが、高い志と共に、献身的な活動をしていることを知り、強い感銘を受けます。これこそが、日本社会のみならず、国際社会全体にとっての明るい未来を切り拓いていくエネルギーなのだと思います。

トヨタ財団の助成活動によって、これらの献身的な若者たちのエネルギーの芽を見出し、更に育てていく-それが冒頭で述べた、若芽が出る、芽出たいにつながります-、そして、共に奮闘して、明るい未来を切り拓いていく。そして、気概ある若者たちが集うプラットフォームを提供する。私どもトヨタ財団はそのような方向をめざしたいと考えます。

年頭にあたり、決意を新たにすると共に、引き続き皆さまのあたたかなご指導とご鞭撻をお願い申し上げます。

2017年1月
公益財団法人 トヨタ財団
会長 小平 信因

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