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トヨタ財団・パナソニック教育財団「東日本大震災支援 共同プロジェクト」〜「子どもの居場所づくりと次世代の育成」〜『2012年度 報告会』を開催しました。

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    イベント・シンポジウムレポート

情報掲載日:2012年11月29日

挨拶をする当財団遠山理事長
(パナソニック教育財団理事長兼務)

11月27日(火)TKP仙台カンファレンスセンターにて、東日本大震災被災地における「子どもの居場所づくりと次世代の育成」プロジェクトの「2012年度報告会」を開催しました。当日は、仙台市で今年初雪となった小雪が舞い、風も強く寒い一日となりましたが、東北地域内外から50名の方が集まりました。本プロジェクトは、2011年度より当財団とパナソニック教育財団が共同で助成を行っているものです。東日本大震災で被災した子どもたちをコミュニティ全体で守り育てるための「場」づくりを目的としたもので、福島県、宮城県、岩手県の被災地3県で下記3つのプロジェクトが実施されています。

  • 「被災地住宅における「遊び」・「学習」などを通して、生活に根差したなかでの子ども集団づくりと、子どもを軸にしたコミュニティ形成支援」(特定非営利活動法人ビーンズふくしま・福島県)
  • 宮城県内の仮設住宅における「子ども未来館」の設置」((特活)「人間の安全保障」フォーラム・宮城県)
  • 「子どものエンパワメント支援事業 ―夢の実現につながる居場所づくりと学習支援」(一般社団法人子どものエンパワメントいわて・岩手県)

それぞれのプロジェクトの概要につきましては、こちらのページをご覧ください。

3つのプロジェクトは、いずれも2011年秋から仮設住宅における子どもへの遊び・学習支援を中心に被災した子どもたちを支援する活動を展開しています。

活動を開始してから1年強が経った今、どのような成果が生まれどのような課題に直面しているのかについて情報共有し、さらには被災地の子ども置かれた状況について多くの人に知ってもらうために今回報告会を開催することとなりました。

第一部 活動報告会

贈呈式フォト

第一部の活動報告では、3つのプロジェクトから活動の様子と直面している課題、今後の展望についてお話しいただきました。いずれのプロジェクトも2011年秋の活動開始時から現在にいたるまで、定期的に学習の場を開催しています。保護者や自治会等との連携も深まり学習支援以外にも学童保育や野外でのイベントなど様々な活動が生まれています。

「人間の安全保障」フォーラムが実施しているプロジェクトでは、イベント開催時のちらしを配りを子どもが行ったり、子どもたちが仮設住宅内をパトロールするなど、子どもが主体的に関われるような活動が行われており、子どもを中心に世代を超えた連携が進んでいるようです。

また、いずれのプロジェクトも大学生のボランティアが大きな役割を果たしています。その中で、宮城教育大学のメンバーが中心となり、県内の複数大学を巻き込んだインカレの学生組織を結成する、子どものエンパワメントいわての活動に参加していた学生が「いわてGINGA-NET」というNPOを設立するなど新たな組織も生まれています。

第二部 パネルディスカッション

懇親会写真

第二部は、日本福祉大学村上徹也教授のコーディネートのもと、各プロジェクトから、学習支援ボランティアに参加している学生、運営団体の代表と各2名ずつが登壇しました。

学生からは、活動を通して様々な人とコミュニケーションをとる機会があり自分自身の成長につながったという感想があげられました。また、運営団体側からも、継続して参加している学生は、ただ参加している状態から、他の学生を誘ったり指導したりという役割に変化しているとの発言がありました。子どもへの支援を第一の目的としたプロジェクトですが、多くの学生の成長につながっている点ももう一つの大きな成果です。
 

一方で、学生の自分だからこそ打ち明けてくれた課題をどう専門家とつないだらいいのか、活動をどう後輩に引き継いでいけばいいのか、被災県であっても被災地から遠い地域では関心が薄くなりつつあるなかどう関心をむかせるかなど試行錯誤している様子も語られました。

 コーディネーターの村上先生からは、活動をするだけでなく、振り返りを重ねていくこと、できれば文章に残していくことが継続につながるというコメントがありました。さらに「子どものエンパワメントいわて」からは、今回のプロジェクトで構築する仕組みは、今後、災害時の学びの場づくりのモデルとしていきたいとの発言もありました。

 今回ご報告いただいた3つの活動は、被災地に限らず、子どもの育ちをどう支えていくのか、子どもの声をどう社会に反映させていくのか、日本全体にとって大きなヒントとなるのではないでしょうか。そのためにも 個々の地域での取り組みをどう社会全体で世代を超えて共有していくかというのが今後問われていきそうです。

当日使用した資料や映像は、こちらのページをご覧ください。

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