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プロジェクト成果物レポート

アジア砒素ネットワークより「水―みんなに、未来へ、水をつなぐ―」が発行されました(アジア隣人プログラム)

情報掲載日:2013年12月11日

中国白族­白文文献釈­読

 本冊子は、当財団の2012年度アジア隣人プログラム特別企画の成果物として制作され、バングラデシュでの「ガンジス流域の公平な水の利用に向けたワークショップ」および日本(宮崎・東京)で開催された「未来の水利用を考えるワークショップ」の様子と、そこから得られた知見、さらにこれらのワークショップを経て、NPO法人アジア砒素ネットワーク(以下AAN)が描く未来の水利用のあり方についての提言が豊富な写真やイラストで親しみやすく示されています。

 バングラデシュでの経験交流ワークショップでは、インド・バングラデシュ・ネパールの各地域で砒素汚染対策に取り組むグループが成果や課題の共有を行い、今後の将来世代を含めた公平な水利用に向け共通して取り組むべき課題とAANの果たしうる役割について協議しました。日本でのワークショップでは、経験交流の振り返りと共に、AANが過去17年間にわたるガンジス流域での活動から得た学びとは何だったのか、また近年の日本の水をめぐる問題とはどのようなものなのかといった切り口から、公平な水利用、未来の水利用のあり方が検討されました。

 ワークショップや専門家との意見交換を経て導き出された、AANが描く未来の水利用のあり方は、宮崎県土呂久での砒素汚染水対策の経験をガンジス流域へと適用してきたAANが、今度は、ガンジス流域で見出したコミュニティ主体の水利用のノウハウを日本にフィードバックする、という新たな方向性を示唆するものとなっています。「コミュニティが選択し、構築する、地域性豊かな水利用」という考え方は、日本にくらす私たちにとっても決して他人事ではありません。国際協力活動の経験の発信にとどまらず、安全で良質な水を次世代につないでいくための主体的な行動とは何か、身近な水利用のあり方を改めて考える機会を与えてくれる内容となっています。

 助成プロジェクトの概要は、助成対象検索ページより【D12-N-0050】で検索してください。

題目 「水 -みんなに、未来へ、水をつなぐ-」
発行 特定非営利活動法人 アジア砒素ネットワークこのリンクは別ウィンドウで開きます
発行年 2013年10月
問い合わせ先 特定非営利活動法人 アジア砒素ネットワーク本部事務所
〒880-0014 宮崎県宮崎市鶴島2丁目9-6みやざきNPOハウス208号
TEL 0985-20-2201 FAX 0985-20-2286
email aanm2201@miyazaki-satv.ne.jp
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