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財団イベント・シンポジウムレポート

2020年度「しらべる助成」中間研修・報告会@オンライン開催(国内助成プログラム)

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    イベント・シンポジウムレポート

情報掲載日:2021年12月20日

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2021年11月8日(月)、11月9日(火)の2日間に分けて、2020年度「しらべる助成」の助成対象チームこのリンクは別ウィンドウで開きますによる成果(経過)報告会をオンラインにて開催しました。

2018~2019年度の助成対象者と同様に、新型コロナウイルス感染症の影響により当初の助成期間を延長してプロジェクトを実施しているチームも複数あるため、助成期間が終了しているチームには「成果報告」、期間延長を行っているチームには「経過報告」としてご報告いただきました。

なお、各助成対象チームの日程の都合上、残念ながら1日で一堂に会しての開催は叶いませんでしたが、自分たちが報告を行わない日程の会にもオブザーブ参加いただいたチームも複数あったことは喜ばしい限りでした。


D20-LR-0071 ポストコロナ時代の地域内外連携&移動販売5.0実現検討チーム(石原さん)

各チームには、自分たちのチームの紹介から始まり、プロジェクトにおける「対象地域の概況」「目的・目標、実施計画」「実施結果」「成果」「今後の展望」についてまとめた成果(経過)報告の資料を作成いただきました。また、各プロジェクトについての理解を少しでも高められるよう、各チームの資料は参加者全員に事前共有を行って当日を迎えました。

D20-LR-0089_雑穀生産/食文化で豊かになる地域づくりネットワーク(内藤さん)
D20-LR-0072らんらんサポート(丸山さん、佐久間さん、渋谷さん)
D20-LR-0089地域づくりファシリテーター研究会(北村さん、納谷さん)

今回の報告会は、両日ともに各チームからの報告を前後半(3チームずつ)のパートに分けて、各チームより10分間でプロジェクトの成果(経過)報告を行っていただき、3チームの発表が終了後に各パート単位での質疑応答を行う進行としました。

加えて、2020年度助成の選考委員の方々にもご参加いただき、各パートのまとめとして各プロジェクトへの講評コメントや即興でのミニパネル的な応答を踏まえた深掘りなどを行っていただけました。


D20-LR-0025笑顔ひろげるスマイルカットプロジェクト(橋口さん)



助成期間中は、助成対象者と選考委員がコミュニケーションを図る機会が無かったため、今回の報告会でプロジェクトの振り返りや今後に向けてのアドバイスなどの対話の場が持てたことは事務局としてもうれしい限りでした。

11月8日(月)ご参加の皆さん(選考委員、国内助成プログラム事務局3名含む)

11月9日(火)ご参加の皆さん(選考委員、国内助成プログラム事務局3名含む)


*個人情報保護の観点及び参加者のご希望により一部写真を加工しております。



最後に、簡単ではありますが今回の報告会を振り返っての簡単な総括として、各チームの報告や選考委員からのコメントを通じて挙げられるポイントを一部ご紹介します。

対象地域の光る個性を活かす


各チームからは、同じ分野やテーマのプロジェクトであっても、地域に暮らす人々やコミュニティを取り巻く環境の実態、対象地域の文化などから、課題へのアプローチ方法なども異なり、助成開始の段階で把握していた情報や設定していた仮説から、「しらべる助成」での調査活動を通じてさらなる分析や深掘りされた結果を共通してご報告いただけました。

助成延長手続き、目的・目標の軌道修正


各チームの報告内容では、当初計画のプロジェクト全体のゴールやそれに向けた実施計画を踏まえて、助成期間中に実際に取り組んだことや達成したことなどを整理いただきましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、計画通りに進捗しなかったプロジェクトも多く見受けられました。その中でも、プロジェクト実施を通じての苦労や悩みも交えながら、工夫・注力した点、困難な中で生まれた新たな気づき・学び・関係構築、当初計画からの軌道修正に至った具体の経緯や今後の展望などをご報告いただきました。

限られた中でも生まれゆく手ごたえ・成果


「しらべる助成」では、「対象地域の実態把握」および「事業戦略の仮説検証」をプロジェクトの結果や成果における2つの柱に設定していますが、複数のチームからは取り組みを通じてのステークホルダーの巻き込み、対象地域に起きた想定外の変化などについてもご報告いただけました。

選考委員からのフィードバック


    各プロジェクトに対する講評コメントの中で以下のようなアドバイスなどを交えながら、フィードバックをいただきました。

    ・選考の際は、書面での判断であったため、選考委員側で推察や推測をしなければならない点もあったが、(オンラインではあるが)対面での報告を通じて、それぞれの地域のリアリティ、調査活動において重視や配慮した点などが非常に伝わってきた。

    ・「しらべる助成」のプロジェクトには、次のステップとして調査結果を踏まえた事業の実施や展開というフェーズが控えているが、何れのプロジェクトからもそこに向けた意識や具体の動きなどが感じられた。

    ・異なるバックグラウンドやマイノリティの人たち同士が孤立しない仕組みとして、居心地が良いコミュニティは重要であるが、そういったコミュニティは往々にしてクローズしたものになりがちであるため、両面を意識しながら助成期間中にその橋渡しを構築している様子が複数のプロジェクトから伺えた。

    ・プロジェクトの対象者や受益者にはどのように情報を発信、拡散しているか? SNSや動画など利便性の高いツールも増えてきているが、対象者や受益者が、日常的にどのようなツールを利用し、どのような場面や機会を通じて情報を入手しているのかとのミスマッチがないことが重要。

    ・アンケート調査の回答率(回収率)を上げるための工夫として、プリペイドカードを贈呈しているプロジェクトの事例があったが、回答する人の負担感を減らしたり(記述式の設問は最小限にする、など)、回答してもらいやすい状況をつくったり(知人・友人やコミュニティを介した案内、ボールペンを同封して送る(→そのままプレゼント)、など)することは意識していくと良いのではないか。

【編集後記】(事務局:佐藤夏子)

今回はオンライン開催のため、参加団体数の関係により、制限時間の中で内容に物足りなさも多少残る報告会となりました。

間もなく、年の瀬に入りますが「新型コロナウイルス感染症」における社会環境変化は未だ緩急があり、これまでの生活のようには落ち着かず、この2年間、皆が先行きの不安や、気落ちする日々経験したのではないでしょうか?

今回報告をいただいた皆さんも、ぬかるんだ地面を這いずるような新たな課題に、途方に暮れ、時に立ち尽くし、数多くの対策に振り回され、疲弊することも経験されてきました。そのような中でも、確実に足元を固め、より効果的なアプローチ方法で舵を切り始めた現在の姿がとても印象的でした。

分野を超えた繋がりで盛り上がりを見せていくプロジェクトがあり、そこに立ち会えたことに一筋の光と、近い将来、更に発展したプロジェクトが生まれそうな予感さえ感じました。また、違う分野においては、共通する視点などへの気づきから、更に効果を高められる取り組みなどを学び、各フィールドでの応用実践も期待できそうです。

私どもトヨタ財団側も、未曾有の事態を経験し、現場に訪問出来ない期間が長く続いておりましたが、秋からは少しずつ現場に入りつつ、オンラインとのハイブリット型で肌感覚を取り戻しています。困難な中でも強靭さが増す皆さんに更に伴走支援ができるよう、事務局側も微力ながらトランスフォーメンションし、何号機までも変身出来るよう努めていく所存です。

来年も引き続き、よろしくお願い申し上げます。

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