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2018年度助成金贈呈式を開催しました

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財団開催イベント

情報掲載日:2019年4月22日

2019年4月12日(金)、ハイアットリージェンシー東京(東京都新宿区)にて「2018年度 国内助成プログラム・研究助成プログラム」の助成金贈呈式を開催いたしました。当日は、過去の助成対象者による報告会と助成金贈呈式の二部構成で行われ、約140名の方にご参加いただきました。

第一部 助成対象者報告会

第一部の助成対象者報告会では、国内助成プログラム「しらべる助成」の2016年度・2017年度助成を受けられた平尾剛之氏(NPO法人きょうとNPOセンター 常務理事・統括責任者)と、研究助成プログラムの2017年度助成を受けられた坂井志織氏(首都大学東京 健康福祉学部成人看護学 助教)/細野知子氏(日本赤十字看護大学 基礎看護学 助教)よりご報告をいただきました。



平尾氏からは、京都市内において2016年度および2017年度「しらべる助成」の助成を受けて取り組んだ調査活動について、具体の実施内容や結果と共に、2ヶ年になった経緯も含めて詳細の報告がありました。2016年度は「福祉職従事希望者及び従事者の慢性的な不足状態という」問題意識に基づき、市場調査と仮説の立証としてアンケート調査や調査結果集計と分析などに取り組み、その結果から見えてきた課題を踏まえて、2017年度はモデル事業化にむけた準備と連携機関の構築に向けて福祉現場におけるアルバイト雇用のニーズ調査や副業促進のためのQ&A作成などに取り組み、2018年度助成の助成が決定した「そだてる助成」へのつながりとして、「『そだてる』ために『しらべる』」という視点から2ヶ年の成果を振り返られました。2018年度の「そだてる助成」では、福祉現場の就労基盤を支える試行事業を実施し、全国展開に向けたパッケージ化や広報戦略の構築をめざされます。

坂井氏と細野氏は、慢性の病いの経験を治癒や管理とは異なる視座から捉える新たな概念の生成をめざして、地域とつながる活動とアカデミックな活動の2方向から研究を進めています。今回の報告会では2年間の助成期間の前半にあたる1年目の実施内容を中心にご報告いただきました。1年目の取り組みのうち、気づきや学びの大きかった「生き活きカフェ」についての報告からは、病む経験の見える化、言語化、共有化やインクルーシブな社会の実現を医療の側面から取り組むという目的についてや生き活きカフェの広報やプログラム内容など実施において悩んだことや工夫したこと、生き活きカフェが持つ力(社会と共に研究成果を創り、その成果を還元できるなど)について共有いただきました。また、プロジェクトの展開に応じて助成金が柔軟に使えることや、「社会の新たな価値の創出をめざして」という研究助成プログラムのテーマから受け取ったメッセージなどについてもご報告をいただきました。

平尾剛之氏
平尾剛之氏(NPO法人きょうとNPOセンター 常務理事・統括責任者)
坂井志織氏/細野和子氏
坂井志織氏(首都大学東京 健康福祉学部成人看護学 助教)/細野和子氏(日本赤十字看護大学 基礎看護学 助教)

第二部 助成金贈呈式

第二部の助成金贈呈式では、当財団の遠山敦子理事長の祝辞に始まり、国内助成プログラムの選考委員長である萩原なつ子氏(立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科 教授/NPO法人日本NPOセンター代表理事)、研究助成プログラムの選考委員長である城山英明氏(東京大学大学院 法学政治学研究科 教授)より、2018年度助成の選考結果について講評をいただきました。



続いて、国内助成プログラムおよび研究助成プログラムの各助成対象者より助成対象プロジェクトの内容についての簡単な紹介をいただく「一分間スピーチ」が行われました。今年度も様々なテーマや領域の活動や研究が助成対象として選出されました。その後、助成金贈呈書の授与が行われ、国内助成プログラムより大谷順子氏および森山淳子氏、研究助成プログラムより範懿氏および髙岡昂氏が、各プログラムを代表して遠山理事長より授与されました(各プログラムの助成対象については、以下をご覧ください)。



2018 国内助成 [しらべる助成]

2018 国内助成 [そだてる助成]

2018 研究助成

国内助成プログラム助成対象者の方々
国内助成プログラム助成対象者の方々
研究助成プログラム助成対象者の方々
研究助成プログラム助成対象者の方々
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