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トヨタ財団について

ごあいさつ

会長ごあいさつ

2018年の新年のご挨拶を申し上げます。
昔から日本人は、新年を、家族や田畑を守ってくれる年神(としがみ)さまが家々を訪れる、ハレの場、ハレの時として考えてきたといいます。そのハレの場、ハレの時を迎えるためには、いろいろな準備が欠かせません。旧年の間にたまった汚れを取り除く煤払いを行い、年神さまの依り代となる門松やしめ縄、魂が宿る鏡餅を用意する。また、元旦の朝、新年最初の太陽を拝み、早朝に若水を汲む。このような儀礼を積みかさねる中で、日々の日常とは違う、清いハレの場、ハレの時である新年を迎えます。そこで、人々の心と身体に新たな力が吹き込まれ、それが新しい年の良き吉事につながるのだと思います。

昨年を振り返りましても、日本社会に新たな力が吹き込まれていることを実感させる出来事がいくつかありました。将棋界においては、弱冠15歳の藤井聡太四段が破竹の勢いで勝ち進み、歴代最多の29連勝という大記録を達成しました。卓球界では、17歳の平野美宇選手が、長年圧倒的な強さを見せてきた中国勢を立て続けに破り、アジア選手権で女子シングルスの金メダルを獲得しています。このような新しい力こそ、日本社会の未来を切り開くものです。

トヨタ財団におきましても、日本に新しい力を吹き込むことを、助成を通じてさらに積極的に促していきたいと考えます。そのためにも、2018年においては、トヨタ財団の助成プログラムそれ自体のイノベーション―このinnovationという英語について、ラテン語の語源に遡りますと、まさに「『新しい何もの』かを入れる」という意味となります―に取り組む所存です。
どのような具体的課題に取り組むことが、トヨタ財団らしさを最も発揮できるのか、社会的に意義の大きなプロジェクトへどう重点的に助成金を投入していくことができるか、助成プログラムの作りは10年先、20年先を見据えたものになっているのか、助成するプロジェクトの波及効果をより大きくするためには何をなすべきなのか、といった問題意識を自問自答しつつ、皆さま方のお考えも伺いながら進めて参ります。

新年にあたり、社会の変化のスピードがかつてなかったほど速くなっている今だからこそ、それに対応し、さらに先回りした助成プログラムのイノベーションを通して社会に貢献して参る決意を新たにいたしますとともに、引き続き皆さま方のあたたかなご指導とご鞭撻をお願い申し上げる次第です。

2018年1月
公益財団法人 トヨタ財団
会長 小平 信因

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