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助成プロジェクトからのお知らせ

2009年度助成プロジェクト「赤ちゃんにおむつはいらない ―失われた身体技法を求めて」の東京シンポジウムが開催されました。

「赤ちゃんにおむつはいらない」の東京シンポジウムが開催されました。

情報掲載日:2009年10月28日

シンポジウムの様子

2009年度社会コミュニケーションプログラムの助成プロジェクトである「赤ちゃんにおむつはいらない ―失われた身体技法を求めて」【研究代表者 三砂ちづる氏(津田塾大学国際関係学部教授)】の東京シンポジウム(会場:津田塾大学)が10月25日(日)に開催されました。当日は雨にもかかわらず、赤ちゃん連れの家族など260名以上の参加者がありました。


第一部では研究チームから、近代化に伴うおむつ育児の変遷、伝統的なくらしをしているアジアやアフリカでの赤ちゃんの排泄事情、おむつなし育児の実践から得られた気づきなど、研究助成プログラムの助成プロジェクトとして2006年度にスタートした本研究の成果が発表されました。そして、実際に研究に参加して「おむつなし育児」を実践しているお母さん達によって、具体的な方法を交えつつ、赤ちゃんの「排泄したい」という欲求に応えるという子育ての楽しみや喜び、信頼関係の構築といった体験談が披露されました。

また、第二部では内田樹氏(神戸女学院大学教授)および西川昌宏氏(東京都昭島市わかくさ保育園園長)による特別講演が行われました。フランス現代思想を専門とする内田氏は、自身の子育ての経験や武道家の立場から、身体のセンサーを駆使して「物事を先駆的にスキャンする能力の重要性」が「根源的人間力の再発見につながる」と述べられました。また、西川氏は長年の保育園経営の経験から、赤ちゃんの生理的欲求に応える「おむつなし育児」に関連して「受容してあげること」が「自己肯定感」につながることや、子育てのアドバイスなどを述べられました。そのあと、2つの講演を受けて、三砂氏、内田氏、西川氏によるパネルディスカッションが実施されました。そこでは、「科学的根拠を超えた説得的な言葉が求められている」と三砂氏が述べられたあと、「おむつなし育児」を実践するお母さんに向けてのメッセージとして、西川氏からは「子どもに対してのある種の介入が必要であり、そのタイミングを見計らうためにも冷静な観察力が必要である」ことが、また、内田氏からは「『おむつなし育児』に引き寄せられる身体感受性を大切にすること」などが語られました。最後は三砂氏からの「赤ちゃんは優しく、どんな親でも受け入れてくれる」という印象的なメッセージをもってシンポジウムは大盛況のうちに幕を閉じました。

京都、東京に続き、11月1日(日)には仙台、11月14日(土)には福岡でそれぞれシンポジウムを開催いたします。なお、研究成果は『赤ちゃんにおむつはいらない―失われた育児技法を求めて』(勁草書房)にまとめられています。詳細はおむつなし育児HP内からご覧ください。

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