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財団からのお知らせ
2009年度研究助成プログラム・アジア隣人助成プログラム贈呈式を開催しました
情報掲載日:2009年10月21日

10月15日(木)トヨタ・オートサロン・アムラックス東京5階アムラックスホール(東京・池袋)にて2009年度研究助成プログラム・アジア隣人プログラムの助成金贈呈式を開催しました。本年度の研究助成プログラムは、「くらしといのちの豊かさをもとめて」、アジア隣人プログラムは「信頼と協働に基づくコミュニティ形成を目指して」というテーマで公募を実施し、アジア隣人プログラムの特定課題「アジアにおける伝統文書の保存、活用、継承」を含めて国内外の78件のプロジェクトが採択されました。当日は助成対象者を中心に約100名の参加がありました。本イベントは、シンポジウム、助成金贈呈式、懇親会の三部構成で行われました。

第一部では「こころの豊かな社会の実現に向けて」と題してシンポジウムを開催し、助成プロジェクト3件の報告をしていただきました。まず、2007年度アジア隣人ネットワークプログラム助成対象者である管波茂氏(特定非営利活動法人AMDA理事長)(写真手前右)から「世界平和に貢献するアジア隣人『相互扶助』ネットワークとしてAMDA多国籍医師団―尊厳と信頼に基づいた多様性の共存」プロジェクトをご報告頂きました。そこではこれまでの紛争地域や自然災害地での医療活動を通じて、相互扶助ネットワークを構築してきたが、その中でも真の友人としてのどのように信頼関係を構築していくのかについて、ローカルイニシアティブの重要性、血縁共同体の重要性などとともに語っていただきました。
次に2007・2009年度研究助成対象者、李春子氏(神戸女子大学非常勤講師)(写真左手奥)による「アジアにおける鎮守の杜(モリ)の資料化―鎮守の杜の文化誌的図鑑」プロジェクトについての報告がなされました。そこでは近代化や都市化の影響で次々に伐採されつつある「鎮守の杜」は、東アジア地域一帯に共通してみられる文化遺産であり、「人々と自然の共生の象徴」としてその保存の重要性について述べられました。
そして、2009年度助成研究助成対象者となったモンテ・カセム氏(立命館アジア太平洋大学学長)による「気候変動によって危険にさらされたコミュニティの活性化―日本とニュージーランドでの醸造用ブドウ農家の研究」プロジェクトの概要についての報告が行われました。本研究では気候変動がいかにワインの味に影響しているのか、気候変動にさらされるコミュニティは、そうした変化にいかに応えるのかについての発表が行われました。
それぞれの発表のあと、伊奈久喜氏(日本経済新聞論説副委員長)からコメントを頂き、会場からの質疑応答がありました。出席者にとってはすでにプロジェクトを実施している方たちからの熱い思いや、上手くプロジェクトを実施するためのノウハウがこれからの活動のヒントになったと思われます。
第二部は助成金贈呈式でした。冒頭、当財団理事長遠山敦子より「研究助成プログラム、アジア隣人プログラムは、ともにグローバル化の進展によって日々変化する、わたしたちのくらしといのちの場を、足元から構築してゆくことの大切さを、共通の問題意識として掲げています」と両プログラムについて述べ、「人と人との確かなつながりの中から生まれる皆様方の活動や研究の成果が、思いやり、交わり、支え合うこころの豊かな社会の実現につながることを心から願っています」と助成対象者の方々へ激励のメッセージが贈られました。そして、各プログラムの選考委員長などからの選考経過の説明を受け、各プログラムを代表して、研究助成プログラムからは門田岳久氏、アジア隣人プログラムからは功能聡子氏、特定課題「アジアにおける伝統文書の保存、活用、継承」からは四日市康博氏に遠山理事長から贈呈書が手渡されました。
第三部の懇親会は、助成対象者間の交流を目的とした立食パーティーでした。アジア隣人プログラム特定課題「アジアにおける伝統文書の保存、活用、継承」の選考委員長の松原正毅先生による乾杯のご発声のあと、参加者によるお互いの活動紹介や活発な意見交換がなされました。




