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財団からのお知らせ

オーストラリアの助成対象者を訪問しました。

オーストラリアの助成対象者訪問

情報掲載日:2007年12月26日

12月13日(木)から19日(水)にかけて、アシスタント・プログラム・オフィサーの楠田健太がオーストラリアを訪れました。

首都キャンベラでは、テッサ・モーリス=スズキ先生と会いました。テッサ先生はオーストラリア国立大学で教授の傍ら、アジア市民権ネットワークの共同代表を務めており、アジア隣人ネットワークプログラムにおいて「アジア市民権ネットワーク―21世紀における国家安全保障、メディア、権利の伸張」というプロジェクトを実施しています。プロジェクトの進捗状況のほか、特に印象に残ったのは、その成果を外に向けて積極的に発信しようとする姿勢です。書籍や論文といった既存の媒体はもちろん、国際シンポジウムの開催、ホームページの活用、ビデオブログによる映像の利用など、さまざまな媒体を駆使して社会と関わっていこうとする意識に溢れていました。今後このような姿勢は、研究者にますます強く求められるでしょう。

その後、訪れたのはオレンジという人口3万人の小さな地方都市に住むテリング・カルマ氏です。彼は研究助成プログラムにおいて「GNHのための輝けるブータンのヴィジョンに向けて―保護地域のための持続可能な観光産業モデルの発展」というプロジェクトを実施しています。カルマ氏は現在シドニー大学(オレンジ校)に通う博士課程の学生ですが、すでに10年以上のキャリアをもつ自然保護プロジェクトの実務家でもあり、学位取得後は母国ブータンに戻って力を尽くしたいと考えています。「西洋化したブータンなんて誰が訪れたいと思う? ブータンのもっている良い部分はできる限り残したうえでの成長でないと、意味がないよ」という彼の研究成果が、GNH(国民総幸福量)というユニークな概念を掲げるブータンにどのような波及効果を与えていくのか、着目していきたいと思います。

テッサ先生、カルマ氏、ともに初対面でしたが、本や企画書を通して抱いていたイメージとは全く異なりました。現場に赴き、直に会って話を聞くことの重要性を改めて痛感します。忙しい中時間を作ってくださったお二人に感謝したいと思います。


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