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財団からのお知らせ
東南アジアにおける研究助成の助成対象者を訪問しました。
情報掲載日:2007年12月12日

11月18日(日)から11月27日(火)まで、アシスタント・プログラム・オフィサーの楠田健太が、シンガポール、タイ、ラオスを訪れました。今回の出張の第一の目的は、各国で進められている助成プロジェクトのうち、6名の助成対象者の方々とお会いして話を伺うことでしたが、その他にもさまざまな収穫を得ることができました。
シンガポールでお会いした池谷智恵さんは、「アジア周縁部における伝統文書の保存、集成、解題」(以下、「伝統文書」)というプログラムの助成対象者で「12-19世紀ミャンマー伝統文書ダマサットおよび法律的写本の目録作成・翻字・翻訳・保存」というプロジェクトを実施しています。ご自身のプロジェクトの進捗状況について報告していただいたのみならず、午後を丸々使って、池谷さんの所属するNUS(シンガポール国立大学)東南アジア研究プログラムのスタッフの方々を紹介していただきました。東南アジアのハブとして機能するシンガポールは、東南アジア研究を行うにあたり、最も恵まれた環境にあるといえます。NUSでは、そのメリットを最大限に活かそうとする研究者の方々の多様な関心に触れることができました。
同じく「伝統文書」の枠組みで助成をさせていただいているニュン・ハンさんとは、タイのバンコクでお会いしました。彼は「ミャンマーにおける古代のモン族の貝葉及び文書の保存・集成・解題」のプロジェクトを実施しており、現在ミャンマー考古学局の顧問を務めています。ミャンマーでは先日大規模な反政府デモが行われ、痛ましい事件も起きてしまいました。そのような不安定な状況下にあって、中央・地方を問わずかなり自由にミャンマー国内を回ることができ、かつ国外にも頻繁に行き来する立場にあるニュン・ハンさんからの情報は、ミャンマーに数多くのプロジェクトを抱えるトヨタ財団にとっても貴重な示唆に富んだものでした。
最後に訪れた国、ラオスでは、5日間にわたって虫明悦生さんのお世話になりました。虫明さんは、1990年代初頭からラオスと関わり続けている方で、2006年度に採択されたトヨタ財団の研究助成プロジェクト「南ラオスの語り歌『ラム』に歌われる故郷の風土とくらし -そこに描写される豊かな生活世界を味わうための歌詞全訳および解説作成の試み」では、同国に伝わる語り歌「ラム」の収集や録音を中心とした活動を行っています。このたびの滞在では、ラオス南部を中心に約10の村々での地方調査に帯同させていただき、村の人たちの豊かなくらしを垣間見ることができました。
今回の出張でお世話になった多くの方々に感謝したいと思います。




